今日のおやつは福茶。ちょっとおやつとは違いますが、節分に縁のある物の一つですね。福ってなんだかあったかい言葉ですよね。粋な時間を福茶で過ごしてみませんか?
間もなく節分。節分とは切っても切れない関係が立春なのをご存知ですか?
立春は旧暦でいう新年にあたり、一年で最も神聖な新年を迎える為、大晦日に当たる前日に節分があり、邪気払いとして「豆まき」や「焼臭(やいかがし)」(焼いた鰯の頭を柊に突き刺した物を玄関につるすしきたり)が脈々と続いています。
本来、節分は季節の節目「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことで年に4回ありますが、新年に当たる立春が重要とされ現代の節分になっているそうです。
今の暦に従うと立春はいつも2月4日とは限らず、2020年と2025年は2月3日が立春なので、節分も2月2日になります。そういわれてみると節分って2月3日か2日どっちだったっけ?なんて会話をしたことがあるような気がしますが、そのはずですね。
奈良時代に中国から日本に伝わった「追儺(ついな)」という邪気払いが、平安時代の宮中行事の一つとして取り入れられ、江戸時代に庶民の間に広まったのが「豆まき」だそうです。
さて!それでは豆まきしてみましょう。
・必ず炒った大豆を使います。穀霊が宿るといわれている大豆は、邪気や厄の象徴である「鬼」を「摩滅」する力があるとされまた鬼を射る=炒るそうです。そしてこれを「福豆」と言います。
・神棚があれば、桝に入れた煎豆を祭り、神様のパワーをいただきます。神棚がない場合は南の方角に置きます。
今は炒って神様にもそなえていただいた、ありがたい福豆が売っています。
・夜になってから家中の戸を開け放して、家長またはその年の年男、年女が大きな声で「鬼は外!福は内!」と家の外と内に豆をまきます。豆をまいたら、鬼が入ってこないように、すぐ戸を閉めます。
・1年間無病息災で過ごせるよう、年の数だけまいた福豆を食べる風習があります。全部食べきれないという方は、梅干し、塩昆布、豆3粒を入れた「福茶」を飲んでも良いのだそうです。
ここまでが本来の節分に行われる一通りの流れです。
そして節分の行事食の一つに、関東でもポピュラーになった恵方巻があります。
一息に食べると言われてますが、とても口に入らない太さの恵方巻を目にしますが、昨今フードロスの問題や、本来の意図からかけ離れた恵方巻はどうなのでしょうね。
恵方巻には、七福神の福にちなんで7種類の具を入れると良いとされます。巻き込んだ福を逃がさないように丸ごと1本を恵方(今年は『東北東やや左』)を向き無言で食べきると願い事が叶い、無病息災や商売繁盛をもたらすとされています。
また太巻きを鬼の金棒(逃げた鬼が忘れていった金棒)に見立てて、鬼退治ととらえる説もあります。いろいろな説があり面白いですね。
今年は本来の恵方巻を、ご自宅で作ってみるのはいかがですか。
カニかまぼこ・伊達巻卵・かんぴょう・しいたけ・さくらでんぶ・三つ葉・しょうがの甘酢漬けの7種類の具で作ってみました。少し甘い具材と酢飯のバランスがおいしさを引き立てます。
とはいってもお年寄りやお子さんは太巻き1本を一気に食べるのは無理ですね。太巻きは食べられる大きさに、福豆は福茶に置き換え、家族の無病息災を願い、楽しく節分を過ごすのが一番!
さて、今年はどのように鬼退治されますか?「鬼はー外!福はー内!」
今年は、日本の伝統文化を再認識する年にしてみよう!と思っているコバリラボです。